虹彩認証システムとは?その特徴とさまざまな活用方法

虹彩認証システムとは?その特徴とさまざまな活用方法最終更新日:2025年1月8日
本記事は2021年1月19日に公開された記事を再編集しております。

技術の進化は日々進んでおり、指紋認証や顔認証、虹彩認証などの技術がスマートフォンやVR/ARヘッドマウントディスプレイ(HMD)の本人認証などさまざまな場所で利用され、生体認証システムの存在が身近になりました。また、コロナ禍のパンデミック対策を経て、ポストコロナ時代では接触を避けより衛生的な認証が求められる場面も増えています。
今回の記事では生体認証のひとつである「虹彩認証システム」についてご紹介したいと思います。

目次[非表示]

  1. 1.虹彩認証システムとは
  2. 2.虹彩認証システムの仕組み
  3. 3.虹彩認証と生体認証の位置づけ
  4. 4.虹彩認証システムの特徴
    1. 4.1.特徴1 非接触で衛生的かつ目が露出していれば認証可能
    2. 4.2.特徴2 確実な本人認証・不正の抑止効果向上
  5. 5.虹彩認証のさまざまな活用法
    1. 5.1.虹彩認証による入退室の管理
    2. 5.2.本人認証管理
    3. 5.3.勤怠管理
  6. 6.虹彩認証システムのデモ動画
  7. 7.虹彩認証システムの導入事例
    1. 7.1.製薬業への導入事例
    2. 7.2.不動産業への導入事例
  8. 8.まとめ

虹彩認証システムとは

そもそも「認証」とは、なりすましを防ぐために本人かどうかを確認することを指します。そして本人を認証する方法としては、鍵やカードを使用した所有物認証、ID・パスワードによる知識認証、身体の一部分を利用する生体認証と大きく三種類に分けることができます。

虹彩認証システムとは

虹彩認証システムは、人間の「瞳」にある虹彩を利用して認証を行う生体認証技術の一つです。「虹彩」とは黒目の周りのドーナツ状の模様部分を指し、個々人ごとに固有のパターンを持っており、生涯不変といわれています。また、遺伝的な影響がほとんどなく同一人物の左右でも、一卵性双生児であっても異なるとも言われています。

虹彩認証システムの仕組み

虹彩認証は冒頭でも記載しましたが生体認証(バイオメトリクス認証)のひとつです。虹彩認証システムの仕組みは、まず専用のカメラを利用して目の虹彩部分を撮影します。次に眼球の画像から瞳孔、睫毛などを除去し虹彩エリアを特定します。そして特定した虹彩エリアを微小に区分けして数値化し、輝度の変化を符号化して照合を行うことによって認証します。

虹彩認証と生体認証の位置づけ

生体認証の中には、指紋認証や顔認証、静脈認証など多種多様な方法が存在しますが、それぞれの技術は特徴や用途が異なります。その中でも虹彩認証は、虹彩の模様が個々で非常に複雑であり、一生変化しないという特性を持つため、他の認証技術に比べ精度が極めて高いとされています。この特異な模様を利用し、個人を確実に識別することが可能です。

さらに、虹彩認証は生体認証の中でも偽造が難しい点が際立っています。虹彩の模様を模倣することは極めて困難であり、不正利用を防ぐために非常に効果的です。その信頼性と正確さから、他の認証方法を補完する要素認証としても利用されています。デジタル社会が進む中で、虹彩認証は生体認証技術の中でも重要な役割を果たす技術としてますます注目を集めており、その採用範囲は拡大を続けている状況です。

虹彩認証システムの特徴

虹彩認証システムは顔認証や指紋認証などそのほかの生体認証と比べてどのような特徴を持っているのか、大きく二つに分けて説明します。

特徴1 非接触で衛生的かつ目が露出していれば認証可能

専用のカメラで捉えた虹彩情報で認証を行うため、認証端末や機器に触れることなく認証することが可能です。非接触のため、手に荷物を持っていたり、手袋を着用したりしていても「認証のための動作」は不要なためスムーズに認証が可能です。また、工場の製造エリアなどで防塵ゴーグルや防護服、衛生白衣や衛生帽子を着用していても目が露出していれば認証が可能です。

特徴2 確実な本人認証・不正の抑止効果向上

虹彩は生後18カ月までにパターンが固定され、生涯不変と言われています。そのため成長によって変化する顔情報と異なり満2歳からほぼ情報が変わらないため、経年変化による再登録は不要です。左右の眼を比較しても異なるパターンを持っており、2つの虹彩がぴったり一致する確率は10の78乗分の1ともいわれています。複製が限りなく難しい虹彩を認証に利用することによって、他人による「なりすまし」や「偽装」といった不正行為のリスクを大幅に軽減することが可能です。

虹彩認証のさまざまな活用法

虹彩によって認証を行うしくみは、さまざまな場所で活用されています。

虹彩認証による入退室の管理

虹彩認証システムに登録した人物の虹彩を認証したときのみ扉が解錠する、入退室管理のシーンで活用されています。テンキーやICカードなどの認証方式の場合、パスワードの漏洩やICカードの紛失による「なりすまし」のリスクが伴います。しかし、生体認証であれば複製が難しいため「なりすまし」を防ぐことができます。
また、虹彩認証は目が露出していれば認証が可能なため、食品工場や医療の場など全身が作業着で覆われていたり、手袋やマスク、ゴーグルを身に着けている場面でも活用されており、認証媒体をもつ必要がないため清潔で安全な入退室の管理が可能です。

入退室管理システムとは

関連記事:入退室管理システムとは

本人認証管理

虹彩認証は確実な本人認証が求められるシーンにとても有効です。認証スピードが速く、なりすましも防ぎ、タッチレスで眼鏡やマスク、防護服の着用などの服装の影響を受けないため、利便性とセキュリティを両立した実用性の高いシステムです。特定者のみ入室可能な場所などでの本人確認および認証日時の記録に活用できます。

勤怠管理

虹彩認証を行った時刻の記録データを勤怠管理システムと連携することで、勤怠打刻情報として活用することが可能です。カードなどの認証方式と違い、本人の目の認証のみで打刻が可能なため、カード紛失の心配がありません。また、指紋認証や静脈認証は冬場の気温や湿度の影響で認証率が低下することがありますが、虹彩認証はそのような季節的な影響を受けることがありません。また虹彩の形はほぼ一生変わらないため経年変化などによる再登録がほぼ不要です。入退室管理と合わせて効率的かつ正確な勤怠管理を行いたい時におすすめです。

虹彩認証システムのデモ動画

虹彩認証システムについて機器と人物の距離感、認証速度や利用シーンなどが分かるデモ動画です。

虹彩認証システムの導入事例

当社の虹彩認証システムの事例です。導入前の課題と導入後の効果などを紹介しております。

虹彩認証システムの導入事例

製薬業への導入事例

  • 用途:クリーンルームへの入退室管理
  • 対象扉数:3扉
  • 登録対象人数:50名程度

>詳細はページへ

虹彩認証システムの導入事例

不動産業への導入事例

  • 用途:入退室管理
  • 対象扉数:自動扉1扉※入室のみ
  • 登録対象人数:100名程度

>詳細はページへ

まとめ

世の中には指紋や静脈、顔などを使う生体認証システムが急速に普及していますが、虹彩認証システムはその中で最も精度の高い認証技術の一つと言われています。日本国内では顔認証システムと比べると普及率は低いですが、その特徴的な利点から、食品工場や生産工場などの入退室管理、よりセキュアな管理が求められる研究機関などで使用されています。

三和コンピュータではオフィス、工場、病院などを始めとしたさまざまな場所で活用できる虹彩認証ソリューションを提供しています。気になることがございましたらぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。

>虹彩認証システムの詳細はこちら

お問い合わせ_ボタン

テスト
テスト
説明文が入ります。説明文が入ります。説明文が入ります。説明文が入ります。 説明文が入ります。説明文が入ります。説明文が入ります。 説明文が入ります。説明文が入ります。説明文が入ります。

メルマガ登録

人気記事ランキング

タグ一覧

logo_img
ページトップへ戻る